汎用 内部抵抗測定モジュール (コネクタ接続タイプ)
電池セルの内部抵抗を測定するセンサモジュールです。鉛蓄電池、リチウムイオン電池、ニッケル水素電池、ニッカド電池などの劣化モニタリングが可能です。
量産対応品。1000個単位での注文もお受けいたします。
おすすめポイント
- 内部抵抗と電圧を測定する小型のセンサモジュールです。
- 交流電流4端子法の採用により高精度です。
- 制御側と電池セルの電気的絶縁(1000V設計値)により、故障や事故の影響・リスクを最小化。直列スタックされた電池セルも測定可能。
- データはI2Cバスで取得します。バスに最大16個のIW7817-CSを同時接続可能。
- 小型で組み込みやすい(6cm×4cm)。
交流電流4端子法によるR成分の測定
一般的に内部抵抗値は非常に小さく、プローブが持つ導線の抵抗よりも小さい値になります。またプローブが微小なコイルとして働くため通常の2端子法の抵抗測定器では誤差が大きくなります。 本品は交流4端子法と同期検波回路によりプローブの寄生抵抗およびインダクタンスをキャンセルし、内部抵抗のR成分のみを測定します。
対応マザーボード
IW7817-EVBは、IW7817-CSを最大3個まで搭載してWindowsパソコンでデータを記録できるマザーボードです。 評価や試作開発などにご利用ください。
IW7817-CS 仕様
- 測定方法 交流電流4端子法
- 測定周波数5KHz、測定電流 40mA、開放電圧5V
- 絶対最大入力電圧 32V
- 内部抵抗測定レンジ 1.0~1,500mΩ
- 電圧測定レンジ 2.7V~16V
- 抵抗値の分解能 10μΩ(設計値)
- 電圧値の分解能 0.01V(設計値)
- 電源電圧 5.0V (±5%)
- 消費電流 約60mA
- 通信プロトコル: I2C (最大12Kbps) ・I2Cアドレスは基板上のソルダジャンパにより0~15まで設定可能
- 測定対象との絶縁: 1KV rms (理論値。電源+,-およびSDA,SCL信号線の4ライン)
- 基板寸法 W38mm × H60mm × D13mm
- 重量 約17g
注意事項
- 電池や直流電源等、直流源の内部抵抗のみ計測可能です。交流源は故障の原因となりますので印加しないでください。
- 絶縁の関係上、I2Cのクロック速度は最大12Kbpsとなります。標準の100Kbpsでは応答しませんので、マスターのクロックを下げて通信してください。
- I2Cのリクエストの最小周期は1秒です。1秒以下での取得はできません。
- 16V以上では測定誤差が大きくなります。12Vバッテリを実用上限としてご検討ください。
Q&A
Q IW7817-IS(ハンダ付けタイプ)との違いは?
A 機能・性能は同じですが組込みの方法が異なります。(相違点1) IW7817-ISと接続マイコンとの接続コネクタ形状が異なります。IW7817-ISは2.54mmピッチの汎用ランドです。ワイヤーの直接ハンダ付けか、ピンヘッダを取り付けて接続します。IW7817-CSはJST社の表面実装コネクタです。ハーネスにより外部基板と接続します。 (相違点2) I2Cアドレスの設定方法が異なります。IW7817-ISはハンダジャンパにより設定します。IW7817-CSは基板上のDIPスイッチにより設定します。
Q. 内部抵抗測定器IW7807-BPとの違いは?
A. IW7807-BPは単体で動作する測定器です。液晶画面や値のホールド機能を持ちますが、外部から値を取り出すことはできません。IW7817-CSは他のマイコンと組み合わせて使用するモジュールです。測定部との電気的絶縁機能と、I2C通信機能を持ちます。
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